パチンコマックス機とは、当時のパチンコの規制上における最大限(マックス)までギャンブル性を高めたパチンコ機種です。2006年頃に登場し、2015年に規制されるまで日本のパチンコ店に設置されていました。
当時の規制ではパチンコの大当たり確率の下限が1/400でした。当時流行となったマックス機の大当たり確率は約1/399(下限のマックス値)であり、マックス機と呼ばれるようになった由来となっています。
長いパチンコの歴史上でも規格外の出玉性能を誇ったマックス機ですが、そのあまりに高いギャンブル性と射幸性が原因となり2015年に規制対象となります。その結果、2016年末までに全てのマックス機が撤去され、日本のパチンコ店から姿を消すことになります。
この記事ではパチンコのマックス機について徹底解説します。
- パチンコのマックス機について
- どのような問題があり規制されたのか
- スマパチとの違い
- 人気のあったマックス機のパチンコ台
パチンコのマックスってどんな台だったの?スマパチとは何が違うの?
今は禁止されてるけど、10年以上前に1/319のミドルタイプよりも大当たり確率が重くて荒いギャンブル性の高い機種があったんだよ。
へぇー、そんな機種がったあったんだねぇ。でも10年以上前のパチンコ事情を知ってるオンスロちゃんって・・・
パチンコのマックス機とは、当時流行した大当たり確率が約1/399のCR機です。非常に出玉性能の高い機種でしたが、その荒々しいスペックが原因で規制され、現在日本のパチンコ店には存在しません。何が問題で規制されたのか、どんなマックス機種が人気だったのか、マックス機に関係する雑学など、この記事ではそんなマックス機について様々な側面から解説していきます。
パチンコマックス機の流行
パチンコのマックス機がパチンコホールに導入されたのは2005年頃です。当時は海物語などが主流で、メインで稼働している台のほとんどが大当たり確率1/350前後のミドルタイプでした。この頃はマックス機という呼称はそれほど浸透していませんでした。
その後マックス機流行の火付け役となったのは、名機として非常に人気のあった初代牙狼「CR牙狼XX」や、初代花の慶次「CR花の慶次S-V」、他にも「CRルパン三世~消されたルパン~」「CR北斗の拳剛掌」などの機種でした。
これらの機種の大当たり確率は約1/399で、出球のスピードも速く、爆発力もこれまでの常識を塗り替えるほどの威力がありました。
この一撃性やギャンブル性が魅力となり、瞬く間に各パチンコホールの主力機種となります。またこの頃からパチンコファンの間に「マックス機」という呼称が広がります。その勢いのままに、2016年末に全撤去されるまで一時代を築き上げます。
マックス機はなぜ廃止されたのか?
元々のきっかけは、2014年10月に行われた国会答弁でした。その後の2015年に日本のカジノ建設に因んだ「IR法案」が可決され、「のめりこみ防止」というワードがパチンコ業界に飛火します。
その頃のパチンコ業界は、パチンコ・パチスロ共に高射幸機と呼ばれるギャンブル性の高い機種が流行していました。中でも問題視されたのが非常にギャンブル性の高い「約純増3枚のパチスロAT機」や「パチンコマックス機」です。
当時のパチンコメーカーは抜け穴的な方法で出玉規制を潜り抜けており、その結果次々に射幸性が高くギャンブル性の高い機種が台頭したのです。
これは本来の規制の趣旨とは大きくかけ離れており、当時のエスカレートし過ぎたパチンコ台の出玉性能と射幸性がマックス機の廃止へと繋がったのです。
マックス機の問題点
パチンコやパチスロが規制されるには理由があります。またその理由は射幸性の高さなど、そのギャンブル性が問題視されることがほとんどです。この項目ではパチンコマックス機のどのような問題点が存在したかを解説します。
1.非常に高い射幸性
まず特筆すべきはその圧倒的な出玉性能です。一度確変やSTといった連チャン状態に突入すると、継続率80%以上のループ率で15Rの大当たりが連チャンします。これは当時のパチンコ業界では非常に革新的でした。
また背景として、マックス機が台頭した2008年頃はパチスロが4号機規制の影響で出玉性能が非常に抑えられていた時期でした。当時のパチスロと比較されることで、マックス機は打ち手にとってより魅力的な存在となりました。
結果としてその出玉性能から生まれるギャンブル性が浮き彫りとなり、問題視されるきっかけの1つとなったのです。
2.出玉のない「大当たり」
マックス機が流行した当時、扱いとしては大当たりですが、実質的な出玉のない2R当たりが存在しました。原則的にパチンコはギャンブル性の高い台であればあるほど、それと引き換えにデメリットが存在します。
マックス機はその高い継続率と大当たり出玉を実現するために、一切の出玉を得ることなく連チャンが終了するような非常に厳しいデメリットが存在し、これの仕様が打ち手を苦しめたのです。
当時の規制をくぐり抜け、よりギャンブル性能の高い台を開発するためにメーカーが工夫した結果が「出玉のない大当たり」の存在でした。
3.開発メーカーの規制すり抜け
パチンコは日本の風営法などの法律や、パチンコ業界が加盟している組合による内規により管理されます。原則的にパチンコやパチスロに対する規制は射幸性やギャンブル性に問題がないように定められます。
ではなぜそのような規制、規則がある中でマックス機のようなギャンブル性の高い機種が認められたのでしょうか。それはパチンコの開発メーカーが規制の穴を潜り抜けるような解釈をした上で、検定や試験を合法的に認めさせたからです。
開発メーカーが売り上げに奔走するあまりに、合法的に規制をすり抜けて射幸性の高い機種を開発する方法を確立し、結果としてパチンコ台のギャンブル性が向上していく業界の流れが問題視されたのです。
4.複雑化したゲーム性
これは現在も問題視されていますが、出玉に関する規制をくぐり抜けた結果、ゲーム性が複雑化しました。もとよりパチンコはシンプルなゲーム性だったことで、パチスロと棲み分けがされておりバランスが取れていました。
この時期のマックス機は「知らないと打ち手が損をする」仕様となっている機種が主流であり、店舗側も把握していなければ、知識のあるパチプロが非常に有利な環境でした。
このような環境が続くと一般のユーザーが離れ、ライトユーザーが参入しにくくなるデメリットがあります。この点に関しては賛否ある内容かもしれないですが、打ち手を含めた業界のバランスが崩れることが問題視される形となりました。
5.問題視されたギャンブル性
ギャンブルが原則的に禁止されている日本では、致命的な問題点です。これまでの項目でも説明しましたが、パチンコにとって出玉性能があるということは、それだけデメリットがあります。
大当たり確率が約1/400と非常に重いマックス機は、その確率分母の高さから1000回転を超える大ハマりが当たり前の光景となりました。
この仕様により打ち手は投資が重なります。また1度当たれば逆転できるかもしれない、と思わせるほどの出玉性能のあったマックス機は、その射幸性に相乗してギャンブル性がより強くなります。
これはパチンコを管理する側としても非常に問題があり、早急な対応が求められたのです。
マックス機規制の詳細
2015年に完全に規制対象となりパチンコ業界から姿を消したマックス機ですが、一体どのような規制が行われたのでしょうか。2005年の規制開始から2015年の完全撤去まで徐々に規制されていくマックス機ですが、この項目では各規制について掘り下げます。
- 大当り確率の下限を「1/399」から「1/319」へ変更
- それに伴い、出玉性能の引き下げ
- 大当りを引いた場合には必ず出玉を得られるように変更
1.出玉のない大当たりを廃止へ
まず2009年に出玉が無く確変にも突入しないという、特殊な扱いだった「突通」が初当りに限り規制されます。そこから「出玉のない大当たり」に対して、2010年、2011年と立て続けに規制を重ねます。そのようにして「大当りを引いた場合には必ず出玉を得られる」ように仕様が変更されました。
・実施的な出玉面の規制
例えば通常時に1/399の初当たりを引いたケースにおいて、出玉のない2R通常に振り分けられた場合は、打ち手は大当たりに当選しているにも関わらず実質的な利益が何もありません。
つまり「打ち手ににとって利益のある大当たり」は実質的に1/399よりも重くなるのです。その反面、出玉ありの大当たりに関しては破壊力がありました。この仕様がマックス機の出玉性能をよりギャンブル性の高いものにしていたため、この規制は実質的には出玉面の規制です。
・出玉のない大当たりという矛盾がなぜ起きたか
当時のパチンコは「出玉のない大当たり」が認められていました。出玉がないのに大当たりと呼ぶことには違和感を覚えます。現在は規制されていますが、当時はは電サポ中の突通も規制対象外だったため、場合によっては打ち手にとって非常にデメリットのある展開が起こる可能性がありました。
それは「ヘソ」から出玉なしの確変大当たりに当選し、「電チュー」で出玉なしの通常大当たりに当選し、確変から即転落するという組み合わせです。このパターンは2回も大当たりに当選しているにも関わらず、打ち手に一切の恩恵がなく、また獲得出玉もないという悲惨な状況が生まれます。
2.健全な大当たりへと改善
上記の規制改正後は大当りした時に必ず出玉が獲得できます。当たり前のことのようですが、規制が改正されたことで健全な遊戯性が保たれたとも言えるでしょう。
この規制以降は「電チューからの大当たり」に突通を含む場合は、必ず「ヘソからの大当たり」を全て出玉ありの大当りにする必要があります。逆もまた同様となり、初当たり、もしくは確変大当たりのどちらかで必ず出玉のある大当たりを獲得できます。
・突確搭載のSTタイプも規制対象へ
初当たりが出玉なしの突確だった場合、そのままSTゲーム数をスルーしてしまうと出玉が全く獲得できない現象が起こり得ました。このようなSTタイプも同様に、通常時の出玉なし大当りは完全に廃止されたました。このようにリスクのある大当たりを規制することで、結果的に出玉面や継続率がマイルドになります。
3.大当たり確率の下限を1/319に変更
遊技機内規の変更により、2005年から1/400が下限となっていた大当たり確率ですが、これが2015年に変更されました。加えて大当り1回あたりの期待値の上限も変更されます。
これにより『大当り確率は1/319だけど突入率を30%にして爆発力は今まで通り』といった、いわゆる規制を交わすような裏技的解釈もできなくなりました。こうして大当たり確率が約1/400のマックス機は完全撤去なったのです。
4.マックス機規制の歴史
マックス機時代と言われる2005年から2015年の間に起きたパチンコ関連の規制を表にまとめました。
2005年 | 遊技機内規変更に伴い、1/500にまで緩和された大当たり確率の規定が見直され、下限が1/400に規制される。 |
2006年 | 風営法改定に伴い、閉店前やトラブル時の出玉保証が禁止になる。 |
2008年 | 遊技機内規変更に伴い、2004年の規則改定で禁止になっていた、「連続予告」が解禁に。(ただし変動時間での変更は無し) |
2009年 | 遊技機内規変更に伴い、大当たり確率において「出玉なしの通常大当たり」は大当たりの確率計算から除外し、下限1/400と定める。(確率計算から除外しない場合は、1ラウンドあたりの特別電動役物の開放時間を6秒以上にし、出玉を得られるようにする) |
2010年 | 遊技機内規変更に伴い、大当たり確率において「出玉なし大当たり」を最大出玉の1/8未満と定め、通常・確変の種類を問わず、大当たりの確率計算から除外し、下限1/400と定める。) |
2011年 | 遊技機内規変更に伴い、大当たり確率における「出玉なし大当たり」を最大出玉の1/4未満と定め、通常・確変の種類を問わず、大当たりの確率計算から除外し、下限1/400と定める。更にその確率を「出玉なし大当たり」を含めた確率の「1/1.3以上」に制限。また、新聞出版・放送向け宣伝活動が大幅に規制される。機種に関する宣伝の自粛、企業PRに関するCM制作や放映等を業界全体で徹底すること。 |
2015年 | 日本遊技機工業組合が事実上の遊技機内規変更となる、「のめり込み対策に関わる申合せ」を発表。同年11月以降に登場する機種から適用される。突発確変からのST抜け、潜伏確変の禁止。大当り確率の下限値の引き上げ。 以下が具体的な内容となる。
※獲得出玉の期待値が6400個とは初当り1回に対する平均出玉の事を指す。 |
引用:https://www.jn-alpha.co.jp/business/p/255.html
このようにマックス機の規制だけでなく、イベントに関する規制など営業面等でも度々変更がありました。
マックス機撤去の影響
2015年の規制によりこれまで日本のパチンコ店に設置されていた1/319より大当たり確率の重いパチンコマックス機は撤去されることが確定しました。2016年末までに全ての台を撤去することが義務付けられます。またマックス機を新台として販売できるのも2015年10月末までと決まりました。
1.従来よりも期間の短い設置猶予
前述した通り最新台は2015年10月までの導入であり、撤去予定の2016年末までに1年程度の猶予しかありませんでした。また従来ののパチンコに関する規制は基本的に「これからは出せない」という規制です。
しかしマックス機の規制は、「どのような台も設置期限に関わらず一斉に撤去する」といった内容でした。例えば、近年規制されたパチンコのCR機やパチスロ5号機は、規制が確定してから撤去までは各機種によって猶予が異なりました。これは検定を受けた時期が異なるためです。
このように射幸性やギャンブル性の非常に高かったパチンコマックス機は、設置猶予にも影響を及ぼしたのです。
2.売り上げが下がるパチンコ業界
パチンコマックス機はほぼ全ての店舗でメイン機種であり、設置機種の半数近くを占めていました。もちろんパチンコ店の利益を大きく生み出していたのもマックス機です。
当時のパチンコ業界全体の売り上げはほぼ現状維持で推移していました。しかし利益を最も生み出していたマックス機の撤去は、業界の売り上げを減少させると予測されます。そして実際に2017年のマックス機撤去後に、業界の売り上げは大きく減少する結果となったのです。結果として業界にとって非常に厳しい規制となります。
引用:http://pachinko-shiryoshitsu.jp/structure-industry/scale/
実際にマックス機全盛だった2011年〜2014年は売り上げが横ばいだったのに対し、マックス機撤去後の2015年〜2017年には大きく売り上げが落ちているのがわかります。
3.強行運営する店舗も存在
パチンコマックス機の撤去をきっかけに大きく売り上げが減少するパチンコ業界ですが、一部店舗では規制についていけず、売り上げを確保するために2017年以降もマックス機を設置していた店舗もあるようです。
マックス機の規制は内規といって、日工組(日本遊技機工業組合)や日電協(日本電動式遊技機工業協同組合)が遊技機規則を元にした自主規制です。法的な拘束力は持たないため、グレーな運営も可能ではありました。
マックス機と最新機種スマパチの違い
多くの規制がされてきたパチンコ業界ですが、最近ではスマートパチンコに「ラッキートリガー」が導入され、パチンコの出玉面に関する規制緩和が行われました。簡潔に説明すると出玉性能や連チャン性が強化されたのです。
このような業界の流れもあり、打ち手の間ではマックス機の時代に戻りつつあるという意見が出ています。それでは当時のマックス機と現在のスマパチの間でどのような違いがあるのか、比較をしてみましょう。
1.スペックの違い
マックス機時代の末期に導入されたCR真・花の慶次と、同シリーズの後継機種であり最新機種でもあるスマパチe花の慶次〜傾奇一転をスペック面で比較してみましょう。
スペック | CR真・花の慶次 | e花の慶次〜傾奇一転 |
大当たり確率 | 1/399.61 | 1/319.8 |
確変突入率 | 約65% | 52.5 |
継続率 | 約84.5 | 最大約87% |
確変時電サポ | 120回 | 120回転or実質次回まで |
時短時電サポ | 100回転 | なし |
大当り出玉 | 約460or810or1870個 | 約300or1500個 |
賞球数 | 3&7&8&14 | 1&1&1&3&6&15 |
導入日 | 2015/01/19(月) | 2024/07/08(月) |
実際にスペック面を比較すると、継続率や大当たり出玉などはほぼ同様の数値が並びます。また、大当たり確率は1/319でありながらマックス機に匹敵する出玉性能を誇るスマパチe慶次は、規制緩和によるラッキートリガーの恩恵を十分に感じさせるスペックと言えます。
ただし確変突入率や通常大当たり時の時短の有無、最大出玉や賞球数など、マックス機であるCR真・花の慶次の方が単純なスペック上の数値で上回る項目が多い事がわかります。
大当たり確率が重いデメリットを考慮しても、CR真・花の慶次の方がスペック面では優秀であると言えるでしょう。
2.筐体デザイン・液晶演出・音響など
最新機種であるスマパチは筐体のデザインや液晶、音響など、最新の技術が反映されています。ほとんどが10年以上も前の機械であるマックス機に対して、この点は最新機種であるスマパチに軍配が上がります。
しかし、旧時代のシンプルなパチンコを評価する声も少なくはありません。大多数のパチンコユーザーは最新機種特有の筐体の余計な装飾、美麗な液晶による映像演出、迫力のある音響など、出玉に関わらない部分に関しては多くを求めてはいないのです。
このような観点から単純な技術力による部分は最新機種であるスマパチが有利ではあります。しかし打ち手の趣味・嗜好に影響されるため、この項目の評価は三者三様であると言えます。
3.ユーザーの評価
前提として2010年前後のマックス機全盛時と、スマパチが導入された2023年以降のパチンコ業界を取り巻く環境自体が大きく変化しています。
2024年現在のパチンコ業界はコロナショックや円安などの影響で不景気であり、売り上げが大きく減少しています。またパチンコ店自体も年々減少の勢いが止まらず、ユーザーのパチンコ離れに歯止めが効かない状況となっています。
そのような状況下において、新基準機であるスマパチの導入は大いに期待されました。しかし、不況から来る資金不足でスマパチの導入が伸び悩み、パチンコユーザー間のスマパチの評価は思わしくありません。
それに対し当時主流だったマックス機はほぼ全ての店舗に導入され、ロングヒットする機種も生まれるなど、パチンコユーザーの評価も非常に高く、そのような評価から店舗での扱いも良好だったのです。
マックス機時代に流行した潜伏確変とは
凄まじい出玉性能の裏にはデメリットが存在します。当時のマックス機にはいわゆる出玉・電サポのない大当たりが搭載され、この仕様がパチンコユーザーを苦しめました。いわゆる潜伏確変という仕様です。
当時のメイン機種には、扱いとしては大当たりですが、出玉が極端に削られた2R確変や2R通常が搭載されていました。ただでさえ出玉がほぼ皆無な上、電サポがつきません。液晶上では確変かどうかわからないため、しばらく遊戯を続ける必要があります。
さらに仮に内部的に確変であったとしても、場合によっては追加投資を強いられたまま数十回転以上打ち続ける必要があり、ユーザー心理としては非常に苦しいものがありました。
潜伏確変の攻略法
パチンコはどのような種類の大当たりであったか、セグのランプで表示することが義務付けられています。メーカーによってはこのセグランプで内部状態が判明します。
なのでパチンコの知識があるユーザーやパチプロはこのような台を店内から見つけ出し、稼働期待値を高めていました。知識のないユーザーには不利な仕様でしたが、しっかりと知識されあれば打ち手に有利な仕様とも言えました。
2015年に規制対象へ
賛否のあった潜伏確変ですが、奇しくもマックスの規制が決まった2015年に規制されます。厳密には現在も禁止されてはいませんが、現在の仕様で潜伏確変を採用することは現実的ではありません。
マックス機よりも荒い?1/500のフルマックス機時代
当時はマックスという呼び方ではなかったですが、2005年の規制以前は1/399よりも大当たり確率の重いフルマックス機が存在しました。
その中でも出玉性能が凄まじかった台を挙げるとすれば、SANKYOから出ていた「CRフィーバー大ヤマト2(スペック:1/496.5)」や京楽から出ていた「初代ウルトラセブン(スペック:1/479)」です。今では考えられませんが、フルマックス機の初当たり確率は約1/500と非常に重かったのです。
後者の「CRぱちんこウルトラセブン」は一度大当たりすると、80%以上の驚異的な確率で大当たりを連荘する爆裂性能。一撃でドル箱が2桁を超える事も珍しくありませんでした。当時を知る方はホールでよく目撃したでしょう。
その後、2005年の規制でフルマックス機がホールから消え去りました。時代は「大当たり確率1/399」のマックス機へ移行します。
マックス時代に生まれた「一種二種混合機」
実は今では主流のタイプでもある「一種二種混合機」はマックス時代に産まれました。マックスの代名詞とも言える初代牙狼・「CR牙狼XX」が業界最初の一種二種混合機です。
初代牙狼の出玉スピードはとても速く、「時短継続率82%×全ての大当り1890個払い出し」と凄まじい爆発力がある台でした。
最近ではシンフォギアシリーズで一種二種混合機が再び注目されました。CR機65%規制の時代にこの単語を耳にした人も多いのではないでしょうか。
人気のあったマックス機まとめ
マックス機種の元祖といえば、「牙狼」「花の慶次」などを代表とする大当たり確率が「1/399」で確変突入率が「80%」のループタイプです。当時のパチンコ店で人気を得たのがこのタイプの機種でした。こちらの項目ではそれらの代表的な機種に加えて、人気のあったマックス機を紹介します。
CR牙狼シリーズ
牙狼シリーズのMAX機は初代牙狼の「CR牙狼XX」から始まり、「CR牙狼魔戒ノ花XX」で幕を閉じました。パチンコ好きの方の中にはMAX機と言えば牙狼と言う程人気があるシリーズでした。中でも一番人気のあった牙狼はやはり初代の「CR牙狼XX」になります。
スペックは「大当り確率1/397.18」で「魔戒チャンス突入率50%」となっており、実質的な確変確率は非常に重く「1/794.36」でした。しかし確変である「魔戒チャンス継続率82%」に当選すると、全ての大当たりが16Rになる驚愕の仕様でした。爆発力が凄まじく、まさにハイリスク・ハイリターンの代名詞とも言える台でした。
CR新世紀エヴァンゲリオンシリーズ
エヴァンゲリオンシリーズも初代からとても人気がある台で、中でも最も人気があった台が「CRヱヴァンゲリヲン9」でした。本機はシリーズ初の100%STタイプで「大当たり確率1/390.1」で「継続率約80%」と斬新なスペックでした
大当たりの種類は通常時から突発的に突入する「2R確変」と「4R確変」「8R確変」「15R確変」の4種類。中でも嬉しかったのは「ユニゾンボーナス」と言う大当たりで、8Rの大当たりが確定してる上で使徒殲滅できると15Rに昇格と言う大当たりでした。他にも「初号機役モノ」のインパクトが大きく、期待度は70%もありました。
CR北斗の拳シリーズ
北斗の拳シリーズは王道バトルボーナスと言った台となっており、中でも人気のあったMAX機は「CR北斗の拳5覇者」でした。スペックは「大当たり確率1/397.2(通常時)」「1/39.7(高確率時)」で「確変突入率・継続率共に80%」となっていました。
最大の特徴は「ゼロアタッカー」と呼ばれるダブルアタッカーが上下に搭載されている事でした。タイムロスが無く交互にアタッカーが開放されるため大当たりの高速消化が可能です。またほぼ取りこぼしのない入賞はユーザーに優しい仕様でした。16Rの「HYPER BONUS」では約2,400発の出玉を獲得可能です。爆発的な出玉力で人気を博しました。
CR花の慶次シリーズ
花の慶次シリーズは「城門突破」で有名な機種で、中でも人気があったMAXは「CR真・花の慶次」でした。シリーズ初のV-STとなっており、スペックは「1/399.61(通常時)」「1/64.89(高確率時)」で確変突入率は「55%/120回転まで(ヘソ)」「100%/120回転まで(電チュー)」で「傾奇RUSH」の継続率は「約85%」となっていました。
更に電サポ中の大当りは70%が16Rとなっており。シリーズ最強の爆発力でした。90分に一度訪れる周期演出(RTC)の「キセルの刻」が搭載されており、滞在中にキセル演出が発生すれば超激アツでした。通常時のキセル単体の信頼度は「71.8%」となっており、キセル演出が入った時はみんな興奮していた事は間違い無いでしょう。
CRルパンシリーズ
ルパンシリーズはテレビスペシャルに沿ったバトルSPリーチが定番で、アニメを見ていた人は勝利した時の脳汁が半端ではなかったかと思います。中でも人気だったMAX機は「CRルパン三世 I’m a Super hero」でスペックは「大当たり確率1/394.8(通常時)」「 1/77.3(高確率時)」で「ST130回転」のシリーズ初となるMAX-V確変機となっており、「ST突入率60%」「ST継続率約82%」と高くなっていたました。
大当り時の72%が約2000発と十分な出玉性能でしたが、オーバー入賞を狙う為にひねり打ちが必要でした。しかしセンサー感度が低かったため、ちょっとした技術介入で最大級の出玉が獲得可能でした。演出面では定番中の定番であるタイプライター演出がパチンコユーザーを興奮させました。
マックス時代に生まれた「一種二種混合機」
実は今では主流のタイプでもある「一種二種混合機」はマックス時代に産まれました。マックスの代名詞とも言える初代牙狼・「CR牙狼XX」が業界最初の一種二種混合機です。
初代牙狼の出玉スピードはとても速く、「時短継続率82%×全ての大当り1890個払い出し」と凄まじい爆発力がある台でした。
パチンコマックス機の評判・口コミ・感想
当時のパチンコマックス機を実際に遊戯していたパチンコユーザーの声をまとめました。SNSやインターネット掲示板などから抜粋しています。良かった点と悪かった点をそれぞれ紹介します。
良かった点
- パチンコマックス機はスペックやボーダーが甘い機種が多く、消化時間も速かった
- 確変突入率80%が主流だったため、現行機種よりも確変突入率が優遇されていた
- 確変継続率が平均的に高く、爆発力があったのでリターンに期待できた
- 単純な出玉獲得量が多く、2000発固定機や2400発などの台が多く存在していた
- 電チューの返し3個が基本だったため、ボーダーが甘かった
- 技術介入対策があまりされていなく、電サポ中の止め打ちも簡単だった
パチンコマックス機の良かった点として、主にスペック面や出玉性能が評価されていたようです。2024年現在のパチンコは規制による締め付けが厳しいため、規制前当時の機種やパチンコマックス機に対してポジティブな意見が多く見受けられました。
悪かった点
- とにかく当たりが重く、1000回転以上ハマることも珍しくない
- 出玉なし電サポなしの当たりが存在したため、大当たりに当選しても喜べない事があった
- 潜伏や電サポの仕様が複雑だったため、高度な知識理解度が求められた
- 潜伏や電サポなしの確変大当たりに当選した場合、追加投資を強いられるケースが存在した
- 現行機に比べて演出やサウンドなどが洗練されていなかったため、液晶演出などの迫力に欠けていた
パチンコマックス機は旧時代の機種なので、現行機種と比較すると演出面や筐体のデザイン・サウンドなどに対してネガティブな意見が見受けられました。また、規制をすり抜けて爆裂スペックを再現していた関係上、知識要求度のハードルが高く、知らないと損をすることが多かった点も悪かった点として上がっています。
番外編 パチンコマックス機の出玉ランキング
パチンコマックス機の出玉性能の凄さをわかりやすく理解出来るように、出玉ランキングを紹介します。インターネットなどで独自に調査した結果なので、参考程度にご覧ください。
順位 | 機種名 | 出玉数 |
第1位 | CR新世紀エヴァンゲリオン~使徒、再び~ | 152,711玉 |
第2位 | CRサラリーマン金太郎RFW | 122,379玉 |
第3位 | CR真・花の慶次 | 120,327玉 |
第4位 | CRペルソナ4 the PACHINKO | 120,251玉 |
第5位 | ぱちんこCR神獣王 | 113,761玉 |
第6位 | CR弾球黙示録カイジ2 利根川 | 113,705玉 |
第7位 | CRモンスターハウス | 113,135玉 |
第8位 | CR牙狼 | 92,831玉 |
第9位 | CRジュラシックパークMAX2 | 88,253玉 |
第10位 | CRぱちんこ仮面ライダーMAX EDITION | 64,445玉 |
※数値は独自調査によるもの
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まとめ・概要
この記事はパチンコのマックス機について徹底解説しています。初心者でもわかりやすいように各項目ごとに説明しています。
パチンコマックス機が流行したきっかけから廃止されるまでの流れや、規制されるようになった原因などを分析しています。
またパチンコマックス機時代に主流となっていた仕様やスペック面なども徹底解説し、現行機のスマートパチンコ(スマパチ)との違いも詳しく説明しています。
当時のユーザーの声や、人気のあったマックス機種などを紹介し、現在のパチンコユーザーにも当時の状況が理解出来るような項目を用意しています。
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