- オンラインパチンコ・パチスロで勝ったお金は課税の対象になるのか知りたい
- どれだけ稼いだら課税対象となるのか、計算方法を知りたい
- 確定申告の方法を詳しく学びたい
オンラインパチンコやパチスロで勝ったら税金ってどうなるの?
オンラインパチンコやオンラインパチスロで勝ったお金は「一時所得」っていう扱いになるんだ。一定以上の収益がある場合は課税対象だよ。
へぇー、でも私は会社員で年末調整を受けてるよ。それでも確定申告が必要なの?
必要な場合も、不要の場合もあるんだよ。今回はそれについて詳しく説明するね。必要な書類や手続き方法も一緒に説明するよ。
- オンラインパチンコやオンラインパチスロで得た収益の税金計算方法
- 年間の利益が90万円以下の会社員の場合、確定申告は不要
- 徴収票、支払調書、経費の領収書が確定申告に必要な書類
「オンラインパチンコやオンラインパチスロで稼いだお金に対する税金について、疑問を抱いている方は多いかと思います。オンラインパチンコやオンラインパチスロで儲けたお金は課税対象となりますが、申告不要のケースもあります。日頃から収支をしっかり記録し、必要であれば税金を納めるようにしましょう。本記事ではそれらについて詳しく説明していきます」
1.オンラインパチンコやオンラインパチスロで勝ったお金は「一時所得」扱いで課税対象
本記事ではオンラインパチンコやオンラインパチスロで儲けた場合、確定申告が必要なケースとその理由を詳しく説明します。
1-1.一時所得について
一時所得とは、「営利を目的とする継続的な活動から生じない収入」を指します。
簡単に言えば、通常の仕事やビジネス活動によって得る給料や利益ではなく、急に得ることになったお金のことを指します。一般的には臨時収入がこれに該当します。
1-2.一時所得に当てはまるもの
「一時所得」は国税庁により以下の6点に定められています。
(引用:国税庁HP 一時所得 より抜粋)
- 懸賞や福引きの賞金
- 競馬やパチンコの当たり金
- 生命保険の一時金や損害保険の満期返戻金など
- 法人から贈与された金品(業務に関連するものや継続的にもらうものは除く)
- 遺失物を拾得したり、埋蔵物を発見した際の報労金など
- 資産の移転などにかかる費用を賄うために受け取った交付金のうち、支出目的に充てられなかったもの
オンラインパチンコ・オンラインパチスロで得た収益は、「1.懸賞や福引きの賞金」と「2.競馬やパチンコの当たり金」に該当するので税金を支払わなくてはなりません。
2.オンラインパチンコやオンラインパチスロの税金は払わないとバレる?
オンラインパチンコやオンラインパチスロで税金を未払いのまま放置すると、税務署から脱税の疑いや調査が入りバレる可能性があります。
一方で、日本で一般的なギャンブルである競馬やパチンコなどで勝った場合、税金納付の話はあまり話題になりません。実際にはこれらの公営ギャンブルやパチンコにおいても納税が必要です。
しかし多くの場合は見逃されています。
他のギャンブルと違い、オンラインパチンコやオンラインカジノで税金を払わないとバレてしまう理由は主に勝利金の受け取り方法にあります。
2-1.公営ギャンブルは収益を受け取った記録がないのでバレにくい
公営ギャンブルは賞金を受け取った際の記録が残りにくい特徴があります。
これは、例えば競馬などでのギャンブルにおいて勝利金がギャンブル運営者から直接現金で支払われるためです。
この支払いが銀行などを介さないため、金銭のやり取りに関する公式の記録が通常は存在しません。
したがって、競馬などで利益を得た場合に基本的には法定の納税義務が発生しますが、誰がいくら受け取ったのかといった情報が税務署には容易に把握できません。
このため、税務署がこれらのギャンブルにおける納税状況を監視しにくく、実際には多くの場合税金の納付が見落とされているため、税金未納がバレにくいのです。
なお宝くじについては、当選金額に対してあらかじめ天引きされた税金が適用されているため、当選金から別途税金を支払う必要はありません。
2-2.オンラインパチンコやオンラインパチスロは銀行口座に収支の記録が残るのでバレやすい
オンラインパチンコやオンラインパチスロで換金する場合、その支払いプロセスが銀行口座を介して行われるため取引記録が残ります。得た収益には納税義務が発生します。
この取引は銀行によって記録され、税務署はこれを監視してお金の流れを把握できるため納税義務を怠った場合バレる可能性があります。
脱税として捉えられ、追加の課税金が課せられる可能性があるほか、重大な所得隠し行為と見なされた場合刑事罰の対象となることもあるため、稼いだ額に見合った税金をきちんと納めることが大切です。
3.オンラインパチンコやオンラインパチスロの課税金額と所得税の計算方法
この項目ではオンラインパチンコやオンラインパチスロで得た収益にかかる税金や所得税の計算方法について詳しく説明します。
オンラインパチンコ・オンラインパチスロにおける税金(一時所得)の基本的な計算方法は以下の通りです。
この一時所得のうち、実際に課税対象となるのはその半分です。
簡単に言えば、一時所得が100万円の場合、課税対象額はその半分の50万円として計算されます。
3-1.年間利益90万円以下の会社員は確定申告が不要
会社員の方は年間の所得にルールがあります。
所得の一部である「一時所得」には最大50万円までの特別控除が適用され、一時所得の課税金額が20万円以下の場合、確定申告が不要とされています。
この計算は、一時所得を2で割って課税金額を求めるものです。
例えば、一時所得40万円の場合、課税金額は20万円となります。
したがって、オンラインパチンコやオンラインパチスロの年間利益が90万円以下の場合、確定申告は不要です。90万円を超える場合は計算が必要ですので詳細を確認しましょう。
3-2.無職、失業中でも安心。年収146万円以下なら確定申告不要
無職、失業中の場合は年間利益が146万円までなら確定申告不要です。
無職、失業中の方が考える確定申告の必要性は一時所得の金額によって決まります。
具体的には、以下のルールが適用されます。
- 一時所得には最大50万円までの特別控除がある
- 一時所得金額が48万円以下の場合は確定申告が不要
- 一時所得の課税金額は、一時所得を2で割った金額
- 一時所得が48万円の場合、課税金額は48万円を2で割った24万円になる
特別控除50万円とオンラインパチンコやオンラインパチスロから得た利益の合計が年間146万円以下の場合は確定申告の必要がありません。
4.オンラインパチンコ(オンラインパチスロ)の課税金額を実際に計算してみよう
それではオンラインパチンコやオンラインパチスロにかかる課税金額を計算してみましょう。
ここでは例としてオンパチ子を架空のモデルとして使用します。
オンパチ子のプロフィール
- 性別:女
- 職業:会社員
- 年収:300万
- オンラインパチンコ(パチスロ)歴:3ヶ月
- プレイ頻度:月1〜2回
オンパチ子のオンラインパチンコ・オンラインパチスロ収支表
日付 | 投資 | 収支 |
4月07日 | 30万 | 100万 |
4月22日 | 40万 | 60万 |
5月05日 | 50万 | -50万 |
5月10日 | 60万 | 70万 |
6月06日 | 40万 | 90万 |
合計 | 220万 | 270万 |
4-1.一時所得の金額を計算する
まず初めに以下の各項目について確認をします。
①一時所得を定義する各項目の確認
収入金額 | 勝利した金額を指します。収入の元となる金額です。 |
支出金額 | 賭けた金額を示します。利益が出た場合、支出金額はその際に使った金額です。 |
特別控除額 | 収入から差し引ける特別な控除額です。最大で50万円まで収入から控除することが可能です。 |
②損失額(負け額)は支出金額に含まれない点に注意
!!!損失額は支出金額に含まれませんのでご注意を!!!
税金を計算する際に、収入金額として計上する金額には損失額を含めることができないので注意をしましょう。
オンパチ子の収支表で上記の注意点について確認してみましょう。
日付 | 投資 | 収支 |
4月07日 | 30万 | 100万 |
4月22日 | 40万 | 60万 |
5月05日 | 50万 | -50万 |
5月10日 | 60万 | 70万 |
6月06日 | 40万 | 90万 |
合計 | 220万 →170万 |
270万 →320万 |
③実際に各項目に数値を代入して一時所得を算出する
一時所得の計算式
【一時所得】=【1.収入金額】-【2.支出金額】-【3.特別控除額】 (最高50万円)】
*【1.収入金額】 100万 + 60万 + 70万 + 90万 = 320万
オンパチ子の手元には270万円残っていますが、損失分である-50万が計算に入らないので収入金額は320万円になります。
*【2.支出金額】30万 + 40万 + 60万 + 40万 = 170万
支出金額は利益が出た時に賭けたお金です。
オンパチ子の場合は合計で220万円を投資していますが、損失が出た投資額は含まれないので支出金額は170万円となります。
*【3.特別控除額】一時所得は最大50万円まで差し引くことができます。覚えておきましょう。
【一時所得】= 320万円(収入金額) - 170万円(支出金額) - 50万円(特別控除)= 100万円
このように計算することで一時所得額は「100万円」となるのがわかります。
④オンラインパチンコやオンラインパチンコによる一時所得はトータル収支から計算しない
オンラインパチンコ(オンラインスロット)のトータル収支から一時所得を計算しないように注意しましょう。
負けた時の投資分が余計に【支出金額】に加算されてしまうミスが生じる危険性があります。
それにより追加された課税分の支払いなど余計な手間がかかる場合があります。
1日ごとにしっかりと投資額を記録し、収支表を正しく記録しましょう。
4-2.一時所得の課税金額を計算する
一時所得の計算ができたので、次は課税対象となる金額を算出します。
課税対象となる額の計算式
【課税対象額】 = 【一時所得】 ÷ 2
上記に数値を当てはめると
【課税対象額】100万円 ÷ 2 = 50万円
となりますので、課税対象となる額は「50万円」となるのが分かります。
4-3.他の収入と合わせて所得税を計算しよう
オンラインパチンコやオンラインパチスロにかかる税金は総合課税の対象となるため、先ほど計算した課税対象額と、給与などの他の所得を合算する必要があります。
総合課税では、すべての収入源から得た所得を合算して税金を計算します。
したがって、オンラインパチンコ・パチスロから得た収入だけでなく、他の所得源から得た収入も考慮に入れて、最終的な所得税額を計算する必要があります。
①所得税の計算式
【所得額】= 給与等の所得 + 一時所得の課税対象額
【所得税】=( 所得額 - 控除額 )×【税率】
オンパチ子の場合、所得税はいくらになるのでしょうか。
実際に計算してみましょう。
オンパチ子は会社員で年間の給与が「300万」あります。
この額面に先ほど算出した一時所得の課税対象額である「50万円」を足してみましょう。
【所得額】は 300万円 + 50万円 = 350万円 となります。
所得額が出たので「控除額」と「税率」を確認して、実際の所得税を出してみましょう。
②所得による税率
課税所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円超 330万円以下 |
10% | 97,500円 |
330万円超 695万円以下 |
20% | 427,500円 |
695万円超 900万円以下 |
23% | 636,000円 |
900万円超 1,800万円以下 |
33% | 1,536,000円 |
1,800万円超 4,000万円以下 |
40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
オンパチ子の所得額は、「330万円超695万円以下」の所得に該当するのが分かります。
所得税率は20%で、控除額は427,500円です。それでは所得税を計算しましょう。
③実際に所得税を算出する
所得税の計算式 【所得税】=( 所得額 - 控除額 )×【税率】に当てはめて計算すると
【所得税】(350万円 - 427,500円)× 20% = 614,500円
おおよそではありますが、オンパチ子の所得税額の計算ができました。
あくまでこちらの計算方法は一例です。
状況のより変動する場合もありますので、不安な方は税理士などのスペシャリストに相談しましょう。
また簡単に所得税を計算してくれる自動ツールもありますので、手間をかけたくない場合は利用するとよいでしょう。
一時所得にかかる簡易計算ツールはこちら
5.確定申告の時期と必要な書類について
オンラインパチンコやオンラインパチスロで得た収入に対する納税は個人の責任です。
したがって確定申告を行い、税金を納める必要があります。
申告シーズンと必要書類について詳しく説明します。
5-1.税金のかかる時期と申告時期
日本の税金はその年の1月1日~12月31日までの1年間に得た収入が対象です。
確定申告は翌年の2月16日~3月15日までの期間に行います。
例えばですが、2023年5月からオンラインパチンコ・パチスロを始めた場合は課税対象期間は2023年5月~12月31日までです。
そして、確定申告期間は翌年の2024年2月16日~3月15日までです。
確定申告期間は期限終盤になるほど混雑することが予想されるため、できるだけ早く申告を行うことをお勧めします。
5-2.確定申告に用意する書類
① 源泉徴収票
源泉徴収票は、企業勤めの場合、年末年始頃に企業から受け取る収入の源泉徴収が行われていることを示す書類です。この書類は収入の一部がすでに税金として差し引かれていることを示します。
② 支払調書
支払調書は、オンラインパチンコ・オンラインパチスロのプラットフォームから提供されるもので、収入の支払い履歴を示す書類です。発行してもらえない場合、国税庁のホームページからフォーマットをダウンロードして自分で作成することも可能です。これには収入の詳細や支払日が記載されています。
③ 経費の領収書
オンラインパチンコ・パチスロの収益に対して、必要な経費がある場合、それらの経費を証明するための領収書が必要です。経費を差し引いた金額が実際の課税対象となります。
(所得が300万円以下の場合は不要)
5-3.確定申告をする場所
以上の書類を用意し、確定申告の時期が来ましたら、所在地に応じた税務署に行き確定申告を行います。初めて確定申告を行う方でも、税務署の職員に質問しながら進めることができますので、安心して手続きを進めることができます。
6.オンラインパチンコやオンラインスロットの収益を会社に隠す秘密のテクニック
確定申告を行うことでオンラインパチンコやパチスロでの収益が仕事場に漏れるのではないかと心配される方もいると思います。そうした不安を解消する方法を説明していきます。
6-1.確定申告書の「自分で納付(普通徴収)」にチェック
職場にバレる不安を解消する方法として、確定申告書の2面にある「給与所得者がその他の所得にかかる住民税の徴収方法」という欄に「自分で納付(普通徴収)」というオプションにチェックを入れて申告を行う事にしましょう。
6-2.税金の納付通知が自宅へ送付
通常、多くの会社員は給与から天引きで住民税を支払っています。
給与額に大きな変動がないのにオンラインパチンコやオンラインパチスロの収益によって住民税額だけが急上昇する場合は会社から「ほかに収入があるのでは」と疑念を抱かれることがあります。
ですが「自分で納付(普通徴収)」にチェックを入れて確定申告書を提出することで、オンラインパチンコやオンラインパチスロから発生した住民税の納付通知が勤務先ではなく自宅へ送付されるようになります。
6-3.税金の払い忘れに気をつけよう
納付通知が自宅に届くため、受け取ったらコンビニや金融機関などに自分で住民税を支払う必要があります。普段会社の給与から天引きで住民税を支払っている方は、うっかり支払い忘れるような事がないように期限内に納税手続きを行いましょう。
7.まとめ
オンラインパチンコ・オンラインパチスロで得た収益は「一時所得」で、税金がかかります。
一時所得は所得の特別なカテゴリです。
年間利益が90万円以下の会社員や年収146万円以下の無職は確定申告不要。
収支は1年のトータルではなく、他の収入と合算して所得税を計算。
確定申告書に「自分で納付(普通徴収)」にチェックをします。
税金は毎年の1月1日~12月31日までの収益となり、確定申告はその翌年の2月16日~3月15日の間に行います。
オンラインパチンコやオンラインパチスロにおける収支を都度記録し、確定申告の必要性を確認できるようにすることが非常に重要です。
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